2017年7月7日金曜日

近況報告。

 
音楽仲間や友人たち、ファンの方々の応援に、感謝しながら日々過ごしています。

今回は私がクラシック奏者であるため、例えばジョビンが傾倒していたドビュッシーを初めとするフランス印象派やポーランドからフランスへ亡命したショパンなどのアングルからもアプローチ、構築しようと思っていましたが、自分の芸術作品の記録というよりは、やはり聴いてくださる方への想いをコンセプトにしたいと思っています。

例えばジョビンの「バラに降る雨」という曲は、まさにドビュッシーのレヴリー(夢)に触発されていますよね。私自身もフランスの音楽院で学んでいる事も相まって、そんな事と重ね合わせようなどと考えていましたが、今思えば試みなくて良かったと思っています。それをしてしまうと、ジョビンの曲を解体して、彼はこんな風なアプローチで曲を作ったんだよ、と上から見下ろしている様な気がするんですよね。ジョビンがもし今ご存命だったら、果たしてそういう試みをどんな風に彼の心が感じるのかなぁ・・・?などと思ってしまいます。

ジョビンへのトリビュートという事と同時にブラジル音楽作品集なので、もう少し別の場所に焦点を当ててみたいそんな気持ちです。