2022年5月26日木曜日

鳥の歌~カザルス。


夜更けにパリ時代のことを思い出していました。


母校のパリ・エコール・ノルマル音楽院の作曲科に在籍していた、

ブラジルの大作曲家ヴィラ=ロボス、エストレリータで有名なポンセ、

アランフェス協奏曲で有名なロドリーゴ・・・言い出せばキリがないが、

彼らが登ったであろう階段、彼らが触れたであろう手すり、

奏でたであろう音楽院内のコンサート・ホール、サル・コルトー。。。


彼らの息づかいや気配、エスプリを感じならの学生生活は貴重だったと思う。


私が師事していたギター科の教授はカタルーニャ出身で、「アルハンブラ宮殿の想い出」の作曲者で有名なF.タレガの孫弟子にあたる方。

そうすると私はタレガの曽孫弟子?🙀



さておき今夜はパブロ・カザルスの「鳥の歌」を無性に聴きたくなりました。

何というか、ざわついた心が一つの球体のように、ひと纏まりになる様なそんな気がしたからです。

偶然なのですが、カザルスは1919年に、エコール・ノルマルの創立に携わっています。





ところどころ唸り声が聞こえますけれど、私も練習しているときに感極まって、ついついこんな風に唸ってしまうときが稀にですけれどあります(笑)。

生きた音楽を感じさせるカザルスのそんなところが好きですね。


この肉肉しく、生々しいチェロの音色と響きといったら!




グレン・グールドのバッハが差し詰めモダン・ジャズだとすれば、

カザルスのそれはスィング・ジャズですよね。


このお二人の共通点はキース・ジャレットのような唸り声です。

人は創造を生み出すとき唸るのだ~(笑)。


2022年5月22日日曜日

中川イサトさん、安らかに。


今回はアコースティック・ギター界のフィンガー・スタイルの先駆者、

中川イサトさんの特集をしたいと思います。


とはいえ・・・私は中川イサトさんの詳細を知ったのは、つい数日前。

知人の大御所ギタリスト様がフェイスブックに「五つの赤い風船」のレコードを

投稿していらっしゃったことが事の始まりです♪

(私はこの五つの赤い風船さえも存じ上げませんでした。)


「五つの赤い風船」てなんだろう・・・?と調べてみると、

1967年結成の初期フォークを牽引と書かれている。


その「五つの赤い風船の」メンバーのお1人に中川イサトさんが

いらっしゃったことを知り、驚きを隠せませんでした!

驚きを隠せなかったのは何故でしょう・・・?


この中川イサトさんという方がひと昔前に、ご自身のブログで

私、竹之内美穂の1stCD「Ano Zero」」を「マイ・フェイバリット」というタイトルで

取り上げてくださってくださっていらっしゃった方だったからです!!


長年どんな方なんだろう…と思っていたら、先日の大御所ギタリスト様の投稿で、人物像が浮かび上がった、というわけなんです😃


ではまずは私も知らなかった「五つの赤い風船」の中から1曲ご紹介したいと思います。



歌い方に独特のタイム感覚がありますよね。

そして根底に流れている真実に嘘がない、ところが好きです。


さて、そしてそして、な、なんと中川イサトさん、実はあの押尾コータローさんの師匠であったのです~!!!二重に驚きです!





押しも押されぬ押して押されて音楽界から押された、押尾コータローさんが、敬意を表さずにはいられない、ギタリストにこの中川イサトさんを上げていらっしゃいます。

それではアコースティック・ギター界の草分け的存在、中川イサトさんとは、一体どのようなギタリストなのでしょう。1曲代表曲を聴いてみたいと思います。



確かに押尾コータローさんのルーツを感じることが出来ますね。

中川さんは今年旅立たれて、ご存命だったら75才。この時代にアコスティック・ギターのフィンガー・スタイルを初めて確立された方らしいですが、先駆者だけにこの方でしたかない強度を感じます。


他国はそれぞれ自分達の音楽があって羨ましいなと、民族音楽にのめりこんでいた中高時代から果たして日本の音楽ってなんだろう?と思ってきました。

日本人は真似が上手いとよく言われるけれど、少し違うような気がしてきました。

昔から天才は真似で終わらず、盗んで自分のものにすると言われているけれど、日本人はまさにそれではないか、などと最近思っています。

例えば洋食、洋服、洋楽の世界・・・上手くぬすんで日本独特の文化にしていると思います。なぜ今まで気が付かなかったのだろう。




最後にデュオで、太陽の日差しと南の島が似合うヴァカンスチックな曲♪



可愛いですよね。

こんなすんごい方が、私のCDをブログに取り上げてくださっていたなんて、大変光栄で驚きでしかないです。

一度お会いしてお話ししてみたかった。。。

中川イサトさん、ありがとうございました。

そして安らかに。。。

                 




2022年5月11日水曜日

CDストーン・フラワー。



考えてみたら2018年1月にリリースしたCD「Stone Flower」の

記念ライヴを鹿児島で開催していませんでした。


4年経った今、少しバージョンアップしたかも!?


初のポピュラー・ブラジル音楽で地元でもライヴが出来たらという思いで

CDより抜粋して宣伝用音源を作ってみました💝


ブラジル音楽に加えて、

南米もの、スペインもののクラシックも織り交ぜてできたらいいですね~♪

今年中に開催できますように🙏


しかし、このときのレコーディング秘話ですが、事情があり急遽フランス語でボーカルを入れることになり、慌てました!本番のたった2週間前です。


日頃ヴォイス・トレーニングしているわけでもないですし、ギターの録音が全て終了した夜中に朦朧として歌ったのですが、この歌の原語であるポルトガル語で一か所だけ発音している箇所があります😅


イパネマのコーラスなんて、録音当日にその場で決まったという・・・なんともハプニング続きのレコーディングでした😆



(CD収録曲)

1. Summer Samba/M.Valle 2 .Garota De Ipanema/A.C.Jobim 3. Violao Vadio/B.Powell 4. Stone Flower/A.C.Jobim 5. Valsa Triste/R.Gnattali 6. Luiza/A.C.Jobim 7 .Olha Pro Ceu/A.C.Jobim 8. Brasilliana No.13/R.Gnatalli 9. Manha De Carnaval/L.Bonfa



2022年5月3日火曜日

プロフィール更新。


新緑が目に眩しい5月に入りました。

さて4月より教室もにぎやかになりました。

長い間、生徒さんはじめ周囲から常々言われてきたことの一つ「先生はどうしてもっと自分をアピールしないのですか?プロフィールももっと詳しく書いたら良いのに」

確かに私は自分のプロフィールを控えめに省略して書いてきました。

あまり長すぎても読まないのではと思ったり、あんまり詳しく書くと誇張して書いているかのように誤解されるかな、あるいはプロフィールなんて二の次・・・みたいな感覚があって、躊躇ってきました。


しかし最近では考えも変わり、もう少し具体的に書くことで、音楽家としての体温をより感じてもらえるのではないか、そんな事を考えるようになりました。

ということで、プロフィール更新です。


昔はホームページがあったのですけれど、リニューアル中。

ブログに書くなんてめっちゃ恥ずかしいですのですが、仕事ですので😅


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鹿児島市出身。6才より父の手ほどきでクラシックギターを始める。

16才の時に最年少で九州ギターコンクールに入賞。記念リサイタルを開催。

パリ・エコール・ノルマル音楽院ギター科演奏課程修了。ウィーン国立音楽大学教授、K.ラゴスニック及びA.ピエッリ両氏に師事。


(コンクール歴)

ヨーロッパ・クラシックギターコンクール第2位。

山陰ギターコンクール第1位。長崎ギターコンクール第1位。

名古屋ギターコンクール第2位。


(ソロリサイタル経歴)


パイプオルガンを有する松江市プラバホールを始め、

鹿児島市(サンエール他)奄美大島、喜界島、長崎、福岡、鳥取、大阪、京都、名古屋、長野、東京(GGサロンコンサート3回出演)、北海道(渡辺淳一文学館~安藤忠雄設計)

パリ(日本大使館主催)、ロンドン(合唱団主催)、ポルトガル(王族主催教会リサイタル及び貴族主催サロンコンサート)にて通算25回のソロリサイタルを開催する。


(主な企画もの、アンサンブル歴)

・A.ピアソラから「タンゴの歴史」を献呈された本家本元ベルギーのフルーティスト、M.グローウェルズと「タンゴの歴史」を共演。

・フルートコンベンション(芸大)にて世界的フルーティスト赤木りえと共演。

・メニコン主催 HITOMIホールにてソプラノ日比野景と共演。

・みやまコンセール自主事業「九州の演奏家たち」にソリストとして出演。

・市民文化ホール「太陽ときょら風」にゲストとして出演。

・市民文化ホールにて「かぎん創業120周年記念イベント」に出演。

・城山ホテル鹿児島エメラルド・ホールにて「そうしん創業45周年記念イベント」に出演。(昭和6年創立ですので創業91年ですね。45年の括りはよく分かりませんw。母の親戚が創業者で、母もそうしん出身です。)


そのほか元東京交響楽団コンサートミストレスVn.大谷康子

タンゴ・ヴァイオリニスト会田桃子

日野皓正カルテットグループ、ジャズピアニスト石井彰

島唄出身ポップスシンガー中孝介などと共演。

アンサンブル、企画ものは500公演以上にのぼる。


今までに2枚のCD「ANO ZERO」「STONE FLOWER」をリリース。

地元のテレビ局を始め、日本テレビ、NHKに出演。

現代ギター、CDジャーナル、ザ・フルートなど音楽専門誌にも多数記事が掲載される。

元鹿児島国際大非常勤講師、元みやまコンセール協力演奏家。

趣味、好きなこともの  アロマテラピー、料理、自然、温泉、読書


や、やはり気恥しいですね。。。