2020年11月20日金曜日

メロディア・センティメンタル/ヴィラ=ロボス~Gt.竹之内美穂


相変わらず家と体のメンテナンスの日々です。いつ終わるのやら・・・。

そんな中、高校2年在学中に開催したリサイタルのプログラムが出てきました。




今改めて眺めてみると、かなりの大曲ぞろいですね。
バロック、古典、ロマン派、近代、現代とまぁよく揃えたものです(笑)。
というより、父がちゃんと計算して私が幼少期の頃から練習曲と並行して、ルネッサンス~現代まで導いてくれていたんですね。

こんなに長い年月が過ぎてから、やっと気づくなんて。

一部はソルのグラン・ソロを省いて、バロックと現代を大序曲と魔笛で挟むそんな感じで良かったんじゃないかな。

二部はヴィラ=ロボスのプレリュード1番~5番、息抜きにアラビア風奇想曲、アルハンブラ宮殿の思い出を、トロバのマドローニョスを小粋に弾き、ソナチネは飛ばして、最後にピポーの歌と舞曲で締めくくっても良いくらい。

母校のパリ・エコール・ノルマル音楽院作曲科の卒業生には、ロドリーゴ、ポンセ、ヴィラ=ロボス、メシアン・・・などそうそうたる顔ぶれが並びますけれど、このリサイタルの最後に弾いたルイス・ピポーもエコール・ノルマル出身でピアノを創立者のアルフレッド・コルトーに師事していたとは最近の驚き、発見。作曲は同じくノルマルでM.オアナ(学校の課題曲で弾いて以来、私も大好きな作曲家です。)に師事しています。

この時から数十年の年月が過ぎ、両親は「想い」を娘の私に託し、どんな気持ちで生きてきたのだろうか・・・私はそのプレッシャーをライフワークに転換することに、どんな気持ちで今まで生きてきたのだろうか・・・そんな事をこのプログラムを指でなぞりながら遠い記憶に想いを馳せました。

そんなときに、シンクロしたかのように2003年録音のヴィラ=ロボス/メロディア・センチメンタルの音源に出遭いました。感傷的な気持ちは今のご時世とは関係ありません。。。

私はいつもでも感傷的なんです(笑)。

2003年・・・この頃の私はブラジルのポピュラーギタリストの演奏をよく聴いていて、憧れを抱いていたのでしょうね・・・ちょっとワイルドな弾き方をしています。