2016年3月12日土曜日

木蓮の花が咲きました。

 
 

人は何故か5の倍数で何かの節目を考える習慣がありますよね。
 
昨日は一つの区切りということで、いつもより様々なことが強く思い出されて、一日中苦しかったです。
 
打ち明けてしまいたいことが沢山あったのですが、あまりにも重く複雑なことで簡単に書けることではないのですよね。思い留まって止めました。
 
見知らぬ東京でリスクを背負って、音楽院の講師と並行しながら独立への投資もしました。ゼロから一つ一つ作り上げた横浜の自分だけの教室を、誰がそう簡単に手放したかっただろうか。
 
多くの投資をして横浜教室の開講期間はたったの半年間でした。(勿体ない!!)
 
震災が起こっても(震災後に入会した生徒は省く。)都内の教室を辞めなかった生徒さん達を残して帰るわけもない。鹿児島に帰ってきたのは、そこにどうしようもない理由があったのです。人を介して様々な情報が入ってきます。私はきっと沢山の人たちに誤解されているんだろうな、本当のことを言ってしまいたい、そう思いましたが、それを言うことで読者を困惑させることになってしまう。
 
震災後、心配する実家の母に電話でハッキリとこう言いました。「私はここに残って、自分自身の出来る事をする。」
 
片時も東京の生徒さんたちのことを忘れたことはありません。もう二度とこんな悲しい想いはしたくない。
 
木蓮の花が咲いた。春が来た。また今日から生きていこう。 

 

2016年3月3日木曜日

リアル・ブラジル。



だんだんと春めいてきましたね。

今年はブラジルでオリンピックが開催されるということもあって、改めてブラジルの音楽史やデザイン王国としてのブラジル、トロピカル・ムーブメントなどに関する著作を読んでいます。

有名な「ブラジルの水彩画」や「カーニバルの朝」(黒いオルフェ)等、子供のころからアンサンブルで親しんできましたが、ブラジルという国についてはまだまだ知らないことも沢山あります。

セゴビアやイエペス、ジョンやブリームなどクラシックギターのレコード以外で、家で日常的に流れていた音楽はバロックとラテン音楽。

ブラジル音楽だけでなく、南米の音楽はその歴史から、ヨーロッパから持ち込まれたバロック音楽、或いは宮廷音楽とアフリカのリズムが融合したもの(モーツァルトやハイドンなどの影響もあるかもしれませんが。)なので、バロックとラテンで育った私には理にかなった自然な音楽なのかもしれません。。。

ヴィラ=ロボスやバーデン・パウエル、ジョビン、ピアソラなど優れた音楽家にバッハ好きな人が多いのも頷ける感じがします。