2011年7月24日日曜日

目に見えないオンリーワンの芸術。

東京のどんよりした今日の空を眺めて一人想う。

芸術の中で唯一目に見えないものとして、音楽がある。

絵も目に見える。彫刻も形になる。建築やインテリアはもっと実用性を伴うが、大きく言うならばそれも芸術かもしれない。

でも、目に見えるのは事実だ。

視覚というのは五感の中で人の感覚に大部分の影響を与えるものらしい。食も味覚の発達している人ならば、味だけで本当に美味しいかがわかる。しかし、見た目、で「美味しい」「美味しそう」と感じる部分が70%だと言う。

音楽も勿論、ルックスやジェスチャーなどもパフォーマンスとしては関係するだろう。
しかし、音楽そのものは目に見えない。それだけは他の芸術と違う点だ。

それだけに私は音楽を奏でる「空間」をとても大事にしている。そこに充分な響きがあれば、建築物として美しいもの、面白いもの、歴史あるもの・・・遺跡や森の中もあこがれる。。。

ただ、無味乾燥なコンサートホールで演奏するのは実力だけにかかっている、という私の本望であり、また夢ではない。

コンサートホールの良さももちろんあるし、これからも引き続き続けていたいと思っている。しかし、これからは演奏する空間を大切にして出来る場所でも活動していけたらいいな。。。