2016年12月31日土曜日

ありがとう!2016年☆彡。


今年は1月の市民文化ホールで、古い先輩音楽仲間のお心遣いから始まりました。久しぶりの大ホールでの演奏でした。

あ~思い出せば本当に色んな事がありました。異例の寒波で家の水道管が何か所も破裂したり、みやまコンセールでのミニ・コンサート、東京からの先輩凄腕ギタリスト来鹿、生徒たちの市民アートギャラリーでのアンサンブル・デビュー、十島列島2か所でのおとどけコンサート、森の中での演奏、他ジャンルへのチャレンジ、毎年恒例のクリスマス・コンサート・・・等々、言い出せばキリがないですが、本当に本当に今年出会った全ての方々(勿論生徒さん達も!)に感謝申し上げます。

2016年も素晴らしい年でした!良いお年をお迎えくださいませ☆彡



2016年12月24日土曜日

クリスマス・イヴですね。



そういえば先日開催されたクリスマスパーティーでのコンサートの投稿をしていませんでしたね。。。

ここ数日今年最後の大仕事に向けて編曲練習に無我夢中でしたし、また日常生活でもアップ・ダウンが激しく、なかなか気持ちに余裕がありませんでした。

今年も生徒さんたちの演奏、私のソロ演奏、可愛いシャンソン・ユニットの子供たちの伴奏を致しました。

ギターを始めてまもないのにクリスマス・ソングを2曲演奏した生徒さん、そして途中で諦めそうになった難しい曲を最後まで根気強く練習して弾ききった生徒さんなど皆上手くいってホッとしています。

なんといっても楽しみながら夢中になって練習した様子が見られたのが一番良かったと思っています。ギターを初めて聴く子供たちも私が演奏していると、譜面台の下から覗き込んで、一体どこから音が聞こえてくるのかなぁ??と不思議そうにしていた姿が微笑ましかったですね。(クラシックギターの楽器自体はシンプルなのに、どうやってあんなにメロディーと伴奏が一緒に聞こえてくるのか大人の方も不思議なのだそうです。)

今年で4回目になりますが、発表会と分けてクリスマスの場合はステップ・アップしながら気軽に楽しめる会にしようと思い、「クリスマス・コンサート」と呼んでいます。

最後に私が伴奏して皆さんでクリスマス・ソングを歌って締めくくりました☆彡

2016年12月11日日曜日

The nearness of you ~ G.竹之内美穂/Vo.和田明



この音源は先日ジャズに初チャレンジしてみたときのもの。

4か月ほど前にアップした当初、こんな声を聞きました。「どこからかパクッてきたんだじゃないの?」

えーーー!???違いますってば!!アドリブは勿論のことアレンジも全て自分でやりました!ジャズを初めての人がここまで弾けるわけないじゃん!というのがその人の感想だったのですが、私としては逆におぼつかなくて恥ずかしいと思い、勇気を振り絞って投稿したんですから。

多分、本当に人の真似だけだったらもっとジャズらしくなっているはず。

誰にも習った事はありませんから、もちろん誰かの音源を数人聴きましたよ。レコードが擦り切れるほど!!(レコード持ってないし!笑)それは当然ですよね。まずは聴くところから始まるわけですし、ジャズの語法とかアプローチの仕方など、「あ~こんな風にしたら良いのね。」などと参考にしました。それしか学ぶ方法がありません。。。

しかしコピーはしてません!!コピーして何となく雰囲気を掴もうと思いましたが、いざやってみると、1小節も持ちません。自分の気持ちとそぐわないのです。だからもう直ぐにそんな事は止めて、
ベランダに寝っ転がり、空を見上げて・・・

ああーそらがとってもきーれいだな~ 小鳥がキュンキュン  雲ーがふわっふわっと浮かんでる~

風が頬をなでて気持ち良い、なんて素敵な瞬間、心が解き放たれる、自然の中で奏でるって

やっぱり幸せだわー♡ 
 
と弾いただけなんです。ジャズギタリストの渡辺香津美さんもおっしゃてました。「ジャズは習うものではない。盗むものだ。」

ピカソも名言を残しています。「凡人は模倣し、天才は盗む。」盗むというのは比喩ですからね。(良い子のために補足です。)

クラシックだって名作曲家や演奏家は「盗んで、消化して、自分のものにしてきた」はず♪

だからと言って私が天才だということではなく、 例え話をすることで、今回のプロセスを誤解のないようにお伝えしたんですよね。

2016年11月26日土曜日

旅行人山荘、おとどけコンサート。



みやまコンセールおとどけコンサートで人気湯宿、旅行人山荘にて演奏してきました。

お客様は旅行人山荘所有の五万坪の森林でヨガ&ランチを楽しみ、そして私達はクラシック、ブラジリアン・ジャズ、ジブリ、映画音楽の中から森林セラピーに相応しいプログラムでモダンギター、19世紀ギターと2種類のギターを使用し演奏しました。

もちろん本番時の皆さんに喜んで下さった感触は伝わりましたが、帰り際にコンビニで偶然お会いしたお客様二人の女性の方が改めて感動した旨を熱く語ってくださったのは嬉しかったですね。

そして更に嬉しいことに森の中で演奏したい!という夢もまた一つ叶いました。

感謝の気持ちで一杯です。

                                 おまけ☺ 終了後、束の間の妖精ごっこ♪
 
 

2016年11月11日金曜日

竹之内美穂~Miho Takenouchi  13 years old.



今度は私の名前で検索すると、この動画の代わりに全く別人の方の動画が出てくるようになったので、改めてこちらにアップ。

演奏自体は13才の時のもの。写真は7才のときに初めてテレビ出演したときのものです。

私の記憶では、後ろの方達はラ・サールのグリー何とか(本当は分かっていますけど、当時の子供の記憶として)っていう合唱部の方達。

父の従弟がラ・サール高校の先生だった関係で一緒に出演したんだったけな。(合唱部の顧問だったかどうかは分かりませんが。。。)


2016年10月1日土曜日

竹之内美穂 ブエノスアイレスの冬~Invierno Porteno(A.Piazzolla)



以前は名前で検索すると出てきていた動画が何故か今見当たらない!何故!?(´・ω・`)

という事でこちらへアップ。リリースは2004年、録音自体は2002年です。

今はめっきり弾かなくなった曲なので残しておきたいですね。



中之島コンサート終了しました。


今度はメンバーも変わり、トカラ列島で一番大きな島、中之島でコンサート無事終了しました。

お世話になった皆さま、ありがとうございます。

 

2016年9月26日月曜日

悪石島コンサート大盛況のうちに終了しました!!

 
 
日食で有名になった悪石島にソプラノ、フルート、ギターのトリオで演奏してきました。
 
流石に秘境の島と言われるたたずまいをしています(^^)/
 
 
 
宿は民宿「西荘」。食事も美味しく面倒見の良いご夫婦にとても親切にして頂きました。
 
 
 
さて、本番ですが、これは武満の「小さな空~翼」を演奏中のもの。元々武満の曲は好きですし、何しろ、この2曲がこの島の雰囲気にぴったりだと思い選曲しましたが、勘の良い方は皆さんそう思ったようです。
 
しかし、な、なんともシュールな絵です!(^^)! 皆さん、島の名前に誇りを持っていらっしゃるのですね♪
 
ニーズに合った選曲、演出、参加型という要望を全て満たした、最高に盛り上がったイベントになりました!!
 
この後の打ち上げは時間を延長して、島人の方々が「八月踊り」と「六調」を披露して下さいました。勿論私たちも参加!!とてつもない盛り上がりを見せました。
 
 
 
帰りはテープでお見送りして下さいました♪ 「ありがとう。」「また来てね。」の連続。誰一人「さようなら」という言葉を発する人はいませんでした。
 
悪石島の皆さん、こちらこそ本当にありがとうございました!!
 

2016年8月27日土曜日

The nearness of you ~Vo.和田明/G.竹之内美穂




ご縁あって、生まれて初めてジャズ(らしきもの)に挑戦してみました。

ジャズ歴ゼロ年。全く習ったことがない。なんて無謀な!

情報はメロディー譜だけ。最初は泣きそうなくらい戸惑い、本当に本当に苦労しました。
アレンジやソロアドリヴもどうしたら良いのか解らないまま、手探りで挑戦してみました。

歌い手は同じ鹿児島市出身の若手ジャズシンガー、和田明さん。

長年クラシックを弾いているので自然とクラシカルなアプローチになったかもしれません。。。

因みに動画の写真はたまたまフルアコのギターを抱えておりますが、実際の音源はいつも弾き慣れているクラシックギターを使用しています♪

追記: 以前、ジャズピアニストの石井彰さん親子と共演させて頂いた時は、ピアソラやクラシックでしたから、今回本当に初めての我流ジャズ(らしきもの)でした。

2016年8月22日月曜日

プロフィール更新しました。

ホームページのリニューアル中なのですが、まだ暫くかかりそうですので、取りあえずプロフィールを更新しましたので、こちらのほうに記載しておきます。


(竹之内美穂プロフィール)

鹿児島市出身。6才の誕生日よりクラシックギターを父に師事。
16才で九州ギターコンクール入賞を記念して、バッハのシャコンヌなどでリサイタルデビュー。
パリ・エコール・ノルマル音楽院にてA.ポンセ氏に師事、演奏課程ギター科修了。ウィーン国立音大ギター科教授、K.ラゴスニック、A.ピェルリ各氏に師事。その他イタリア、スイス、ドイツ、イギリス、スペインなどで夏期講習を受講。

ソロ活動の他、ラテンフルート赤木りえ、、フルートM.グローウェル、ヴァイオリニスト大谷康子、タンゴ・ヴァイオリニスト会田桃子、ジャズピアニスト石井彰、ポップスシンガー中孝介、ブラジル音楽7弦ギタリスト阿部浩二など各ジャンルのパイオニアと共演し幅広く活躍。他楽器との共演では、ヴァイオリン、フルート、ソプラノ、マリンバ、リコーダー、ピアノ、弦楽カルテットなど多数

2004年にmaレコーディングスより「ANO ZERO」をリリース。

現在、鹿児島国際大学音楽学科非常勤講師、みやまコンセール協力演奏家。
後進の指導の傍ら、鹿児島市を拠点に全国各地にて演奏活動を展開している。

(コンクール歴)  ヨーロッパ・クラシカルギターコンクール第2位。
            名古屋ギターコンクール第2位。
            山陰ギターコンクール第1位。
            長崎ギターコンクール第1位。

(リサイタル歴)  鹿児島市多数、奄美大島多数、喜界島、福岡市、長崎市、松江市多数、鳥取市、米子市                                                                   
            大阪市多数、京都市、名古屋市多数、東京都多数、北海道。
            パリ、ロンドン、ポルトガル。               
              
 (好きなこと)  アロマテラピー、スパイスと自然塩とハーブを使って料理すること、キャンプ
             トレッキングをしながら木々の香りを楽しむこと、コーヒーを飲みながら山を眺める事
           海を眺めながら空想にふけること、浅瀬に浸りながら海のミネラルを体で感じること。     
                    

2016年8月12日金曜日

無事終了しました!!


今日は市民アートギャラリー・ランチタイムコンサートに初めて私の生徒たちが出演しました。

小学6年生、中学1年生、大学1年生に私が入り、ガールズ・カルテットで演奏致しました。(私が入るとガールズじゃないのは許してお願い。)

30分という持ち時間の中で、いかに有意義に企画するかを練りました。

ブラジル音楽は大きく分けて

・先住民であるインディオのわらべ歌や民謡
・植民地時代にヨーロッパ移民が持ち込んだクラシック音楽
・アフリカのリズム

この3つが核になって融合して出来た音楽です。そしてブラジル音楽の歌(心)のキーワード、「サウダージ」この言葉は郷愁とか、懐かしく想う気持ち、残してきたものに対しての哀愁、と近い言葉は言い表せますが、実はブラジルの歴史や音楽を研究すればするほど、それに適した日本語は見つかりません。

ただ、教員でいらっしゃる親御さんの関係で奄美大島の小学校で3年間シマ唄を習った事のある生徒さんに試しに歌ってもらったところ、何か言葉に言い表せない神聖なものを感じました。そしてこの「サウダージ」の心と少し共通しているものがあるのではないか?そんな気持ちになって、ブラジル音楽のプログラムに入れてみたのでした。

想像した通り、何の違和感もなく自然に溶け込んでいて、反響も良く、長い年月をかけて大航海の旅から帰ってきたような気持になりました。

サンシンがないと歌えないとか、ギターで新しいシマ唄を、という声が沢山ありましたが、私はあえてアカペラで歌うことを彼女に勧めました。

それは正解でした。

奄美の出身らしきおじいちゃんが「今はシマ歌が商業的になってきていて少し寂しい。何の伴奏もなく歌った子供のシマ唄が本当に良かった。昔は全部揃うことなんて無くて歌っていたわけだから。」そうおっしゃっていました。

プログラムは、モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲~カーニバルの朝~朝花節(奄美のシマ唄)~チコ・チコ・ノ・フバーと植民地時代にブラジルへ渡ったクラシック音楽(選曲はイメージです。)から始まり、クラシックとアフリカのリズムが融合した時期の音楽(サンバ・カンサオン)、日本のサウダージ、最後に子供たちの雰囲気に合う楽し気な、まさにモーツァルトとアフリカのリズムが融合していると言えるような曲で締めくくりました。

短い持ち時間の中で、ブラジル音楽の歴史を一通り知って頂き、シマ唄を歌ってもらうことで、皆さんに分かりやすくサウダージを違う形で表現してみた、そんな企画でした。

2016年8月4日木曜日

ファドのリズム。


それからこの事も記しておこう。リスボンのとある会員制のちょっとリッチなファドハウスで、ファドの女王、アマリア・ロドリゲスの伴奏をしていたという楽団の方達の演奏を聴いたときのこと。

その時のファディスタもやはり実力派という感じの方でした。

歌も良かったけれども、驚いたのはその楽団の方たちの独特のリズムやタイム感覚。リスポンのファドは大抵2拍子なのだけれど、その引きずるような2拍子の中にも様々なリズムが融合して成り立っているような何とも形容し難いものでした。

アフリカの8分の6拍子のようなリズムも入っていたような気もするし、或いはブラジル発の混血のリズムも何もかも入っていたような気がします。

これは私が15年ほど前に生まれて初めて、アマリア・ロドリゲスのレコードを大音量で聴かせてもらったあのリズムを思い出させ、他のどのファドの音源にもないものでした。

2016年8月1日月曜日

タンゴとファド、ショーロとブラジル風タンゴ。


ひと昔前にポルトガルにリサイタル・ツアーに行ったことがある。

貴族のお茶会でのサロン・コンサート、王族の方主催で教会でのソロ・リサイタル、
はたまたファドハウスでファドやブラジル音楽のミュージシャン達とのセッションなどで
演奏してきたのですけど、プライベートでギター片手に幾つかのファドハウス巡りをした
際に、ある一軒の店主がやたらと熱く語っていた言葉が長年離れない。

「ファドはタンゴなんだ。元はといえばタンゴなんだよ。タンゴと同じなんだよ。」

私はその時、とても重大なことを耳にしてしまったような気が何となくして、いや特に重要なことでもないかもしれないけれど、でもどうしても、何故ファドがタンゴなのか解明したくて、長年その事を心の中で探し続けていました。

ただの好奇心です。

思いついたときに書かなければと思って書いています。

ボサノバが誕生する前のブラジルの大衆音楽に「ショーロ」という音楽がある。

植民地時代にヨーロッパからの移民が同時に持ち込んだ宮廷音楽や大衆音楽、
その中にアンダルシア地方に誕生したタンゴがマシーシなどと混ざり合い、
タンゴ・ブラジレイロとして定着し、ショーロの元になったと言われている。
(タンゴも様々な種類があるのですが、説明すると長くなるので省略。)

一方、18世紀に誕生したブラジル初の大衆音楽、モジーニャ。
憂いがありながらも甘美なメロディーを持つモジーニャは、
ポルトガルに逆輸入されてファドの原型になったと言われている。

タンゴ・ブラジレイロが定着したのは19世紀ですが、
ポルトガルとブラジルを行き来する度に、もしかしたらこのタンゴ・ブラジレイロも
ファドが作られていく段階に何らかの形で融合したのでは?と
個人的な憶測なのですが、ふと思いました。

あの引きずるような独特のタイム感覚は実際、ファドもタンゴも似ているのではないか、
と気づいたのですよね。


そしてこれらの事がブラジリアン・クラシックの大作曲家、ヴィラ=ロボスのショーロス第1番に繋がります。

この曲には跳躍する音にフェルマータがつけられ、は溜める箇所がところどころにあるのですが、これはもしかしたらポルトガルでファディスタ(ファドの歌い手)がテンションが高まり感極まる箇所を伸ばして、ストンとテンポに戻るというのが一つのスタイルと酷似しています。

もしかしたら、当時ヴィラ=ロボスも何らかの形でファドを聴き、そこからヒントを得たのではと長年自論としてあったのですが、最近ブラジル音楽の歴史に関する著作を読み、少し確信が強まりました。

あの小さなファドハウスの店主の一言から、移民、文化の逆輸入、融合、こんな言葉をキーワードにブラジルとポルトガルの音楽が成り立っていった謎の中の一つが解けた「かも」しれない夜なのでした。

2016年7月22日金曜日

やっと1曲終わりました。



やっと先日から取り組んでいた編曲を終えました

参考にはしても人の真似はしないように心がけています。名曲だから音源は沢山あるでしょうけれど、極力他人の演奏を聴かないように努めました。

ただ、手書きは体力的にきつい!何かを生み出すことは精神的にきつい!でも昔は皆さん手書きだったわけですし、手書きならではのアイデアも出てくるはず。

自分らしさを求めて行ったら、自然と自分にしか出来ない編曲になりました。夜中の2時ですが、ここ数日とても辛かったので、ビワ茶で乾杯!(笑) お疲れさま~!!

さて、ひと眠りしたら明日は重奏の編曲です。

2016年7月8日金曜日

Giovanni Mirabassi - Howl's Moving Castle



今日も彼女と話しました。

当初は映画化するにあたって、宮崎駿さんは承諾なさらなかったそうです。それを私の旧友のお父様が何度も足を運んで彼を説得なさった、そんな話を聞きました。

結果、スタジオ・ジブリが揺るぎない地位を獲得して(勿論それは宮崎監督様初め関係者の皆さまの尽力により今があると思うのですが。しかしどんなに才能があってもそれを世の中に出す人がいなければ今のジブリ映画の存在はなかったのですよね。)、日本は勿論のこと、世界中で愛され、評価を受けている。そして音楽さえも。

彼女はお父さんが生きている時にもっと評価されていたら、と言った。

私はこうやって私達が素晴らしいと話していることを、きっとお父さんは見ているよ、と私は言いました。彼女はちょっと目頭が熱くなって一瞬泣きそうな顏になりました。

彼女にとってみたらきっと、理屈ではないのですよね、生きているうちに評価されていたら、という気持ち。

一日たりともお父さんの事を忘れた事はないと言っていました。


2016年7月3日日曜日

ああ、何故言わなかったのだろう。。。


私は可愛い生徒さん達、ステキなご父兄にも恵まれて、多少なりとも応援してくださるファンや音楽仲間がいるのにも関わらず、常に何か空虚感のようなものが心に渦巻いていて、時々やるせない気持ちになります。

そう思っていたところ、旧友と久しぶりに話し驚くような事を聞いてしまいました。

彼女のお父様があるところの(笑)の取締役で映画関係のお仕事をしていたのですが、彼女自身もお父様の秘書として訪れていたカンヌ国際映画祭の度にフランス留学中の私と会い、ガールズトークを楽しみ、映画やライヴに出掛けたり、イギリス、フランス両国で青春時代を一緒に過ごした仲。当時は華々しい仕事をしている彼女を眩しいなと思っていました。

今日も映画やミュージカルの話しで持ち切りになり、実は彼女のお父さんがなんと宮崎駿さんの映画を製作した発起人だったことを知りました。もうお父様は他界されたのですけど、彼のお葬式では宮崎監督が弔辞をのべたらしいのです。

なんでそんな長い間言わなかったのーーー!?

旧友のお父さんが宮崎駿さんの生みの親だったなんて・・・。ジブリ映画が世界中で愛されている事を思うとつくづく凄い方だったのだと思わずにはいられません。でも友人も当時前線でご活躍されていた頃のお父様にピンと来なかったらしく、今になって素晴らしい人だったと、パパっ子だったし、実感していると話していたな。(よく聞いてみると、それは彼女の謙遜で、ご活躍中もお父さんのことを誇らしいと思っていた事は伝わりました。)

そりゃあ素晴らしいに違いない。私も当時の事は知っているけど、ダンディで頭脳明晰で素敵なお父様だったな。。。今日は思わずジブリ作品の年表を見てしまったよ。

いつもの空虚感が埋まるとは言わないけど(空虚感は自分でアクションを起こして充実させるわけだからね。)、でも今日はいい話を聞けてほんのり幸せを感じました。

話の最後に鹿児島に会いに行くからね、と約束してくれました。


2016年7月1日金曜日

ホッと一息。

 
やっと生徒たちそれぞれのパート編曲が終了しました!気が付いたら朝食も昼食も取らずに没頭・・・朝起きて初めて食事を取ったのは夕方4時半でした(笑)。
 
こんな事書くと、一見大変そうに思えるかもしれませんけど、こうやって寝食忘れて何かに没頭出来ることがあるのは幸せなことだと思います。
 
今日から7月ですが、今月は重奏用の編曲を4~5曲、ソロ用を5曲ほど編曲、又発表会に向けて生徒たちの指導などが中心になると思います。
 
ひたすら編曲、練習、レッスン、編曲、練習、レッスン、時々走って筋トレそんな日々かな。。。
 
最近生徒さん達が頑張ってくれて嬉しいです。

2016年6月25日土曜日

今日からやっと集中出来ます。

 
今まで本当に次から次へと災害が起こり、そして家族の体調不良の看病疲れ等々・・・落ち着かない日々が続きましたが、今日からやっと計画中の編曲や発表会の準備に取り掛かっています。
 
今月は残り5日間。目標はソロ2曲の編曲と生徒たちのパートを書き上げることです!!
 
頭もクリアだし、気持ちがのっているので今のうちに!やっぱりたまには自然と戯れるとリフレッシュしますね☆彡    


2016年5月27日金曜日

コズミック・ダンス。



私は練習、創作のスタイルによって、場所や取り組み方を変える。椅子と足台と譜面台を準備して普段の通りの練習、机の前に座って曲解析、家の中で一番天井の高い階段に座って目を閉じて本番をイメージしながら弾いてみたり・・・。

編曲も二通り。机の前から離れない場合、家の中を歩き回ったりする場合。

今日はこの季節特有の爽やかな天気だったので、ベランダで外の空気を吸いながらいつもより自由にアドリヴしてみた。とりとめもなく・・・。

やっぱり自然にはリズムがあると体感した。空気は振動する分子や原子で構成されている。

吸い込まれそうな青空を眺めて心を無にすると、束縛されていたものから自由にフレーズが浮かんだし、太陽の光が感情を揺さぶってくれて、鳥の鳴き声がフレーズの合間を刺激してくれる。

紡ぎ出すノート達がまるで頬をなでる風にのって泳いでいったみたいだった。

コズミック・ダンスってやっぱりあるんだなと、せっかく自由になれたのにまた分析してしまった。


2016年5月11日水曜日

日常。




今日は青空が広がって、スモッグもなく、平穏な1日を愛おしいと思う日でした。

子どもの頃父がよく道端にゴミを捨てるなと言っていました。自分の家の庭にはゴミは捨てないだろう?自分さえ良ければ良いというものではないと言ってたことが、いつも「あ、このゴミどうしよう?」と言う時に耳にこだまします。

自然は人間と共存しているのだから大切にしなければと、ぼんやりと空を眺めながら思いました。
でもよく考えてみると、今まで公共の場どころか海や山にゴミを捨てるなど、そんな事したことは一度もないなぁ。いや、しないように心がけていると言ったほうが正確ですね。

鳥の声を聴き、木々の匂いで深呼吸をし、星空をベランダから眺めて、たまに海と戯れる、そんな生活の中でこのまま音楽を奏でていたい。

ここ1か月ほど何となく落ち着かない日々が続いていて計画が滞っていましたけど、仕事がはかどるように部屋を整理整頓して、気持ちも新たにまた頑張っていこうと思った日でもありました。

2016年4月24日日曜日

みやまコンセール、ミニコンサートは無事終了しました。



みやまコンセール、ミニコンサートは久しぶりの晴天、平穏な日に恵まれて無事終了しました。

今回もモダンギター(現代のクラシックギター)と19世紀ギター、2台を使用して演奏しました。

選曲にもよると思うのですが、想像通り19世紀ギターの評判がとても良かったです。現代のクラシックギターは、コンサートホールの発達を通して音量を増す為に改良されたものですが、これはこれで、だからこそヴァイオリンやフルート、歌などとのアンサンブルが可能であり、またボサノバなどのブラジル音楽を楽しむ事が出来るので、使い分けると良いですよね。

現代のクラシックギターに伴い技術、音楽的な面も発達しましたので、このギターでなければ表現出来ない曲も数えきれないくらい多く存在します。

ついでなので、補足しておくと19世紀ギターの製作技法はアメリカのスティール・ギターやエレキ・ギターに多くの関連性が見られます。

               
            
またソプラノの手塚洋子さんとは、バッハ/グノーのアヴェ・マリアをギター伴奏で演奏。                       
 
ここのところ落ち着かない日々でしたが、聴衆の皆さん、私自身、文化専門員の先生方も皆さん笑顔で穏やかな時間を過ごしました。
             
 
 

2016年4月9日土曜日

音楽。



今日も良い事が沢山ありました。

春は別れの季節でもあるけど、新しいことの始まりでもありますよね。

一つは生徒さんの成長を愛おしいと思ったこと。
一本の確認の電話。
新しい先生との会話。
元生徒さんのご厚意。
桜が綺麗だったこと。。。

日常のほんの些細なことだけど、思わずふっと笑みがこぼれる、そんな事の積み重ねで一日一日が幸せだと思うのかな・・・って思う日でした。それもこれも音楽が引き合わせてくれたことなのですよね。


2016年3月12日土曜日

木蓮の花が咲きました。

 
 

人は何故か5の倍数で何かの節目を考える習慣がありますよね。
 
昨日は一つの区切りということで、いつもより様々なことが強く思い出されて、一日中苦しかったです。
 
打ち明けてしまいたいことが沢山あったのですが、あまりにも重く複雑なことで簡単に書けることではないのですよね。思い留まって止めました。
 
見知らぬ東京でリスクを背負って、音楽院の講師と並行しながら独立への投資もしました。ゼロから一つ一つ作り上げた横浜の自分だけの教室を、誰がそう簡単に手放したかっただろうか。
 
多くの投資をして横浜教室の開講期間はたったの半年間でした。(勿体ない!!)
 
震災が起こっても(震災後に入会した生徒は省く。)都内の教室を辞めなかった生徒さん達を残して帰るわけもない。鹿児島に帰ってきたのは、そこにどうしようもない理由があったのです。人を介して様々な情報が入ってきます。私はきっと沢山の人たちに誤解されているんだろうな、本当のことを言ってしまいたい、そう思いましたが、それを言うことで読者を困惑させることになってしまう。
 
震災後、心配する実家の母に電話でハッキリとこう言いました。「私はここに残って、自分自身の出来る事をする。」
 
片時も東京の生徒さんたちのことを忘れたことはありません。もう二度とこんな悲しい想いはしたくない。
 
木蓮の花が咲いた。春が来た。また今日から生きていこう。 

 

2016年3月3日木曜日

リアル・ブラジル。



だんだんと春めいてきましたね。

今年はブラジルでオリンピックが開催されるということもあって、改めてブラジルの音楽史やデザイン王国としてのブラジル、トロピカル・ムーブメントなどに関する著作を読んでいます。

有名な「ブラジルの水彩画」や「カーニバルの朝」(黒いオルフェ)等、子供のころからアンサンブルで親しんできましたが、ブラジルという国についてはまだまだ知らないことも沢山あります。

セゴビアやイエペス、ジョンやブリームなどクラシックギターのレコード以外で、家で日常的に流れていた音楽はバロックとラテン音楽。

ブラジル音楽だけでなく、南米の音楽はその歴史から、ヨーロッパから持ち込まれたバロック音楽、或いは宮廷音楽とアフリカのリズムが融合したもの(モーツァルトやハイドンなどの影響もあるかもしれませんが。)なので、バロックとラテンで育った私には理にかなった自然な音楽なのかもしれません。。。

ヴィラ=ロボスやバーデン・パウエル、ジョビン、ピアソラなど優れた音楽家にバッハ好きな人が多いのも頷ける感じがします。

2016年2月18日木曜日

Pink Floyd - "Us And Them"



今夜中の3時ですが、やっとデータ作りが終わりました。ホッとしています。

2016年1月18日月曜日

今回のコンサートで良かったこと。


今回モーツァルトのある曲でピアノでも難しい、フルートは途中で息が上がる、クラシックギターでは到底無理でしょ!!というような早いパッセージを弾くことに成功しました。

以前、東京でもフルーティストと同じ曲を演奏し、例のその早いパッセージを「ギターで弾こうか?」と私が提案したところ、「え?ギターでその部分を弾くの?出来るの?大丈夫!?」と言われ、(あ、いやそのフルーティストは出来るのなら嬉しいわ♪的なノリでそう聞いてきたのです。)段々と自分でも出来ないかもと思い出し、あきらめて弾かなかったフレーズだったのです。

実は脳科学を応用して今回弾けるようになりました。

これは喜ばしいことだ!子供達に聴いてもらうには良い意味で曲芸的でいいアイデアかもしれません。クラシックの入口として♪ 


2016年1月14日木曜日

閃き。




今日は実りある練習でした。頭を使い科学的なアプローチを使った練習方法が唱えられ始めて20数年ほどになりますが、それでも練習でしか見えてこないものがあると思っています。

だからと言って、勿論ただがむしゃらに練習を続けていても良いというわけでもないですよね。練習しても練習しても一向に思うようにならないのは、そのような事が原因だと思います。

練習の取り組み方としては大きく言って二通りあると思います。

・技術的な点についてのアプローチ
・音楽的な点についてのアプローチ

技術的な事については何が原因なのかを探り、頭を使い効率的に練習する。

音楽的なことは、師事している先生から学ぶもの、他人の演奏から学ぶもの、色々とあると思いますが、音楽そのものを学ぶ事を前提として、音楽以外の事を知って、多角的に考え続けることによって今まで考え付かなったアプローチをふと思いつくことがあります。

今日はふとした閃きから今まで踏み込めなかったアプローチで曲に臨むことが出来ました。それは音楽以外の事を常に学び(アンテナを張り)、常に考え続けた結果閃いたのです。

アンテナを張るという表現もなんだか変ですね・・・。アンテナはわざわざ張るものではなく、既に張られれているものだからです。

しかし前提に練習しようとする行為(更に極めたいと思う気持ち)がなければ起こらなかったことで、
長年「効率的な練習方法」が余りにも浸透し過ぎて、忘れてしまいがちなことがあると最近思っています。とても単純なことですが、技術的なことが出来た時に全て音楽的なことまで出来たと勘違いしてしまう事があるのではないでしょうか。

やはり積み重ねからでしか見えてこないものがあると思っています(*^-^*)


2016年1月10日日曜日

新年から晴れやかです。


タレガのラグリマを弾くM子さん。

新年からとても楽しい事が続いています。

先日は芸大作曲科出身のM子さんと編曲会議。大先輩ですが、もう16年のお付き合いになるので、あうんの呼吸で終了しました。

今度の本番はシンセサイザー&フルート3本&ギターというちょっと珍しい編成で楽しみです。

教室も始まり、生徒のI くんが以前から気がかりだった新しいことに臨むことになり(あまりに大雑把な表現ですが(笑)。)ご家族の方々も喜んでくださり、私自身も新年から晴れやかな気持ちです。

I くんのお母さまは私を心から信用、リスペクトしてくださり、お話しするといつも笑いが絶えません。生徒さん達は勿論のこと、子供さんの場合はご父兄とのコミュニケーションも大事にしています。そうすると自然とレッスンや練習も上手くいくようになります。

教室はいつも楽しい空気が漂っていて、たまに苦労する事があったとしても人を育てることが根っこから好きなので、もっともっと自分にしか教えられないことを伝授したい気持ちで一杯です。

上達するということの中にはあるゆる要素が含まれていて、大げさに言えばその人の世界が変わっていく、広がっていくということなのではないかなぁ。自分自身も含めて新しい自分になる事は子供さんであれ大人の方であれ、単純に嬉しいことですよね。

鹿児島に拠点を移して3年。今年から生徒さん達がもっともっと増えてまた昔みたいに大家族のような教室になったらいいなぁ~と思っています。

ファミリースクール クラシックギタークラス http://www.fiihome.com/  では

5才~70代の方までレベルに応じて個別レッスンを行っています。

2016年1月1日金曜日

明けましておめでとうございます。





明けましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。


2016年 元旦