6才よりクラシックギターを始め、高校2年在学中に初のソロリサイタルを開催。パリ・エコール・ノルマル音楽院ギター科演奏課程修了。ウィーン国立音大教授K.ラゴスニック、A.ピェルリ各氏に師事。 ヨーロッパ・クラシックギターコンクール第2位。山陰ギターコンクール第1位。長崎ギターコンクール第1位。名古屋ギターコンクール第2位。全国各地13か所、ロンドン、パリ、ポルトガルにて通算25回のソロリサイタルを開催する。 Fl.赤木りえ、M.グローウェル、Vn.大谷康子、会田桃子、G.レオナルド・ブラボー、Jazz Pf.石井彰、Vo.中孝介各氏と共演。クラシック~ポピュラーまでボーダーレスに活躍する。1st CD「ANO ZERO」2ndCDブラジル音楽作品集「Stone Flower」をリリース。みやまコンセール協力演奏家。現在、鹿児島市内の教室にて後進の指導にもあたる。地元のテレビ局をはじめ、日本テレビ、NHKなどに出演。鹿児島を拠点にしながらGGサロンコンサートに数回に渡り出演、現代ギター、CDジャーナル、ザ・フルートなど音楽専門誌にも多数記事が掲載される。
2013年8月29日木曜日
夏の終わりに。
先日はマリオネットさんのプライベートコンサートのお誘いが当日急にあり、どうしようかと一瞬迷いましたが、いつまた拝聴出来るかもわからないと思い飛んでかけつけました。
パートナーの吉田さんはマンドリュート、ギター、マンドリンと演奏なさいますが、今回はマンドリンを沢山演奏してくださいました。ドイツのケルン音大で学んでらっしゃいます。
ファドの合間に蘇州夜曲を弾いて下さった時のマンドリンの音色が未だかつて聴いたことがないような、なんとも柔らかく優しいトレモロで、一瞬涙が出そうになりました。
もちろん曲想によって弾き分けているのでしょうけど、それは単にトレモロの音が良かったというだけでは感動しなかっただろうと思います。音楽性も含めて良かったと思えたのですね。
このような抒情的でシンプルな曲は余りにも情感を込め過ぎてもうっとうしくなってしまいますし、かと言って淡々と弾くのもその人の歌心の無さを疑われてしまいます。
しかし吉田さんの演奏は情感や歌心のバランスがとても良く、これが「センス」というものではないだろうか、と思いました。
また、その感動を味わうことが出来たのも湯浅さんの楽器編成などのお心遣いがあってこそだったのかもしれませんね。ライブの間は本当に優しい時間が流れていました。
前日には「近くまできている。」と連絡をくださり急にお会いすることに。音楽の話し、それにまつわる興味深いお話し、今後のアドヴァイスをして下さったりと有難い時間を過ごしたのでした。
夏の間は最近始めたフランス語講師として在籍している語学スクールの子供たち30人と先生方7、8人で1泊2日のキャンプ、ナント美術館の学芸講座、リコーダーとのアンサンブル、親戚の別荘で過ごしたお盆休み、花火大会、夏祭り・・・と決して華やかではないけど、しばらく忘れていた何気ない日常が私にとっては、とても新鮮で全て楽しく過ごしました。
夏のしめくくりは、心を洗い流しにお気に入りの海を見に行こう。
そこはひっそりとした場所で、誰も知らない美しすぎる透明感と寂しさを感じさせるところ。
その寂しさを感じながら、一人静かに眺めるのが好きなのです。
☆マリオネット http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=s4BHEy_-xlc