2020年10月15日木曜日

ジャンゴラインハルトの主題による変奏曲/Variations sur un theme de Django Reinhardt(L.Brouwe...


2005年10月10日、フォレストヒル主催、九州キリスト教会館でのリサイタルから、ブローウェルの「ジャンゴ・ラインハルトの主題による変奏曲」です。

この時、人差し指は7割ほど治っている状態です。
右手の人差し指を気にしながら弾いているので、左手も連動して力んでいますね。

留学中に脱力の仕方、適切なフォームの改善をしましたので、こういう力みは無かったのですが、この頃の私は右手のことで頭が一杯でした。


生音でコンサートホールではありませんので、音量大でイアホン必須です♪
長いですが、聴いて頂けると嬉しいです。



私はジャズは好きなのですが、実はいわゆるジプシージャズというものがあまり好きではないのですよね。

好きな方には申し訳ないのですが、「好き嫌い」は子供がよくピーマンが嫌い、というように、本能的、生理的なものですので、どうしようもないのです。

しかし、ジャンゴ・ラインハルトの凄いところは大やけどを負い、左手の薬指と小指を使えなくなったのにも関わらず、独自の奏法を確立しハンディキャップを克服したところです。

私はその気持ち、痛いほど分かります。「弾きたい」「演奏したい」という気持ちがハンディキャップを超えるのです。好き嫌いは関係なく、彼の存在が、私の気持ちを奮い立たせたのですよね。感謝を込めて、彼へのオマージュとしてこの曲を弾きました。

今は完治して大分経ちますので、人差し指は全く問題ありません。