夜更けにパリ時代のことを思い出していました。
母校のパリ・エコール・ノルマル音楽院の作曲科に在籍していた、
ブラジルの大作曲家ヴィラ=ロボス、エストレリータで有名なポンセ、
アランフェス協奏曲で有名なロドリーゴ・・・言い出せばキリがないが、
彼らが登ったであろう階段、彼らが触れたであろう手すり、
奏でたであろう音楽院内のコンサート・ホール、サル・コルトー。。。
彼らの息づかいや気配、エスプリを感じならの学生生活は貴重だったと思う。
私が師事していたギター科の教授はカタルーニャ出身で、「アルハンブラ宮殿の想い出」の作曲者で有名なF.タレガの孫弟子にあたる方。
そうすると私はタレガの曽孫弟子?🙀
さておき今夜はパブロ・カザルスの「鳥の歌」を無性に聴きたくなりました。
何というか、ざわついた心が一つの球体のように、ひと纏まりになる様なそんな気がしたからです。
偶然なのですが、カザルスは1919年に、エコール・ノルマルの創立に携わっています。
ところどころ唸り声が聞こえますけれど、私も練習しているときに感極まって、ついついこんな風に唸ってしまうときが稀にですけれどあります(笑)。
生きた音楽を感じさせるカザルスのそんなところが好きですね。
この肉肉しく、生々しいチェロの音色と響きといったら!
グレン・グールドのバッハが差し詰めモダン・ジャズだとすれば、
カザルスのそれはスィング・ジャズですよね。
このお二人の共通点はキース・ジャレットのような唸り声です。
人は創造を生み出すとき唸るのだ~(笑)。