6才よりクラシックギターを始め、高校2年在学中に初のソロリサイタルを開催。パリ・エコール・ノルマル音楽院ギター科演奏課程修了。ウィーン国立音大教授K.ラゴスニック、A.ピェルリ各氏に師事。 ヨーロッパ・クラシックギターコンクール第2位。山陰ギターコンクール第1位。長崎ギターコンクール第1位。名古屋ギターコンクール第2位。全国各地13か所、ロンドン、パリ、ポルトガルにて通算25回のソロリサイタルを開催する。 Fl.赤木りえ、M.グローウェル、Vn.大谷康子、会田桃子、G.レオナルド・ブラボー、Jazz Pf.石井彰、Vo.中孝介各氏と共演。クラシック~ポピュラーまでボーダーレスに活躍する。1st CD「ANO ZERO」2ndCDブラジル音楽作品集「Stone Flower」をリリース。みやまコンセール協力演奏家。現在、鹿児島市内の教室にて後進の指導にもあたる。地元のテレビ局をはじめ、日本テレビ、NHKなどに出演。鹿児島を拠点にしながらGGサロンコンサートに数回に渡り出演、現代ギター、CDジャーナル、ザ・フルートなど音楽専門誌にも多数記事が掲載される。
2014年12月30日火曜日
回想2014。
今年心に残った演奏の中の一つに、松本ハーモニー・ホールにて稲垣稔さんにゆかりのある日本を代表するギタリスト達とのアンサンブル。その粒ぞろいの琴線に触れるサウンドに心が温かくなりました。
それぞれ名器でそれらを弾きこなすベテランだけのアンサンブルは、その力量と経験から何も言わなくても通じ合う、そして音を出した瞬間のその美しさと言ったら。
もともと子供の頃からアンサンブルに所属して合わせものが好きでしたし、クォリティーの高い人同士の響きや呼吸は何物にも代えがたい瞬間でした。
それと、鹿児島に拠点を移して復帰して久しぶりにソロリサイタルを開催させて頂きました。感激したのは、その主催がピアニストの会の皆さまだったこと。
この時には、つまらないのでは、と思いながらも正統派の名曲を、正当な形で演奏致しました。
何故かと言えば、よくよく考えてみると鹿児島ではクラシックギターのいわゆる名曲コンサートが行われていないように感じていたからです。基本からまず出発しようと思いました。
そしてアンコールも含めて12曲を全て暗譜で。これも(特別な事情がない限り)ソロリサイタルの時の基本中の基本です。たぶん今後はそれぞれの企画に合わせることが多くなるだろうから、もしかしたら、ソロでも楽譜を置くからもしれません。しかし、今まで子供の頃からギターは暗譜で弾くのが当然だと思っていたので、改めて考えたこともありませんでした。
自分のカラーを出す前にまずはここから出発したかったのです。これは私の努力ではなく、鹿児島の環境やこのコンサートを主催してくださった方々がそういう発想にさせて下さったのです。
あらためて基本に戻れた環境に感謝します。